自然共生サイト「南部町の里地里山ビオトープ」で行っている活動とその魅力を紹介します。

このホームページと自然共生サイトは(一社)里山生物多様性プロジェクトが管理しています。

主な活動

 約1000平米の面積で私たち(一社)里山生物多様性プロジェクトが粗放的は管理の一環として田んぼビオトープを使った田んぼの維持管理を行っています。

1.環境整備

  • 草刈り
  • 水位の管理
  • 畔(あぜ)の補修
  • 侵略的外来種の除去(セイタカアワダチソウ)
Information

田んぼビオトープの地目(ちもく)は「田」です。田んぼとして維持管理しています。

2.調査モニタリング

 水生昆虫と両生類を中心に、体験を通じた種と個体数の確認を不定期で行っています。

 体験会や研修時に種を同定できる場合は、調査結果として活用しています。

3.広報と利用

 交流の場所として、体験や研修の場所として活用しています。

  • 広報
  • 体験や研修の場所としての営業
  • 補助金など事業申請

 体験や研修の場所として利用していただける企業や団体を募集しています。

活動の魅力

私たち(一社)里山生物多様性プロジェクトは2020年に活動を開始し、2021年に田んぼビオトープを造成しました。これまでの活動を通じて気づいた里地里山の魅力を紹介します。

1.地域の魅力に気づく

 田畑に転がる鉧(ケラ)やくず鉄、川岸に積まれた石、集落に残る神事から、私は昔人たちの暮らしや思いを感じることがあります。昔の人の暮らしがどれだけ大変だったのかと想像すると胸が苦しくなります。この地域に暮らす人たちは信仰心が厚く、集落事として神事を引き継いで行っています。貧しく苦し暮らしの中で、強い信仰心を持ち文化的に生きてきた人々がこの地域の特徴だと思います。

2.足元に広がる小さな宇宙

「人だけじゃない、ここの暮らす動植物も含めて私が好きな南部町なんだ」、私が活動を始めるきっかけとなった気づきでした。足元には、私たちが普段気に留めないだけでたくさんの生き物たちが暮らしている。時に、その様はまるで宇宙のように広大だと感じることがあります。

3.幸せの実感

「当たり前の繰り返し」から感じるのは「自然と共に生きる幸せ」です。水や風の音は私たちの心を癒してくれます。たぶん、現在の暮らしのリズムは私たちが自然に持つリズムより少し速いのだと思います。リズムの違いに疲れたとき、自然の中に身を置くと、水や風の音は私たちの体のリズムをリセットしてくれます。

4.伝えたいこと

私たちの暮らす山陰地方は都市から遠く、都市の文化から取り残された場所と言えるかもしれません。しかし、だからこそ残った文化や風習があります。そこで私が感じるのは昔の日本が持っていた思想や厚い信仰心です。貧しい暮らしの中で祖先や自然を敬い文化的に暮らしてきた昔の日本人の思想信条を私は伝えていきたいと思います。