『小学生向けプログラミング教室の先生をやってみて気づいたプログラミング教育』
『プログラミング教育とは、プログラミングを通して子供の人格形成をサポートすること』
教室
学研権田gr.住吉教室
期間
平成30年5月から現在
教材
学研もののしくみ教室
対象
小学3年生から
学習時間
1回90分 月2回
野口 浩二
鳥取県西伯郡南部町(旧会見町)出身
富山大学理学部を卒業
名古屋大学大学院博士前期課程を修了
製造業(東証一部上場)にて開発職に従事
日本インテライツ株式会社
1.プログラミング教室の先生を始めたきっかけ
友人からプログラミング教室の先生を探しているという情報を聞き、教室に電話しました。
仕事でもプログラミングをしていたので、子供に教えることは難しくないだろうと考えていました。
2.先生をやってみて感じたこと
教材が良く出来ていたので、プログラミングの方法を教えることは難しくありませんでした。
最初はただプログラミングの方法を教えれば良いと考えていました。
しかし、生徒や教室の先生と話をするうちにプログラミング教育とは何かを考えるようになりました。
私は「プログラミング教育とは、プログラミングを使って子供の人格形成を助けること」だと思います。教室ではプログラミングの方法を教えると同時に、子供の話を聞き子供の考えに寄り添うことを大切にしています。
学習の流れ(90分)
準備(5分)
①ノートパソコンを棚から出して
②専用のソフトウェアを立ち上げる
『パソコン扱いに慣れ親しむ』
導入(10分)
①動画と教材を見ながら作成するプログラムの目的を知る
『身近で使われている機器・設備を例に、プログラミングが身近なものであることを知ってもらう』
組立(35分)
①教材を見ながらロボットを組み立てる
『楽しみながらブロックを組み立てることで、想像力を養う』
プログラミング(35分)
①プログラムを作成する。
②プログラムをロボットに書き込む。
③ロボットの動作を確認する
『技術的なことだけでなく、うまく動作しなかったときに問題を解決する能力を養う』
片付け(5分)
①教材とパソコンを元あった棚に戻す
『パソコン扱いに慣れ親しむ』
3.先生をやっていて困ったこと
教材を使い始めた頃は、プログラミングした結果が思うように動かないことが頻繁にありました。原因のほとんどは自分が作成したプログラミングのミスによるものでした。
ソフトウェアがフリーズする、パソコンとロボットの通信中にエラーが発生する、と言ったトラブルがありました。ほとんどが再起動することで解決しました。また、これらの問題は新しいパソコンでは発生しなかったことから環境に原因があると思います。
4.メッセージ
平成28年に発表された経済産業省のレポートによると2030年には約59万人のICT人材が不足すると言われています。
普及が進むクラウドコンピューティングのほか、ビッグテータ、人工知能、IoT、自動運転の分野は産業界を変革する大きな可能性を持っています。
小学生からプログラミングなどICT技術に触れる事は、子供たちが職業を選択する際の可能性を大きく広げてくれると思います。
5.今後の目標
プログラミング教育の必修化は小学校から始まって中学、高校へと広がっていくとされています。多様化するニーズに答えるために広い知識を身に付けるように努めたいと考えています。
ロボットプログラミングの大会が毎年開催されています。生徒が増えて、大会に参加したいという子供が出てきたら一緒に優勝を目指したいと考えています。
制作著作 日本インテライツ株式会社